私、あと10年生きれる?


ナースステーションの片隅で
何事もなかったかのように終わった説明の翌々日

その質問に
はっきりとした根拠ある説明ができないでいる自分がいる


ただの病態生理の講義は
簡単な説明は
できる

ソノ患者さんが
アトドレダケ生きれるか

私には分からない

無責任な慰めはできないし
かといってまさかほっとくわけにもいかない

何ができるわけでもなく
ただ患者さんの話の流れるまま
1時間ほど
聞いて、答えて、雑談していた




1内科にいれば
いくらでも癌患者さんを目の前にする

1内科でこれまで受け持った患者さんの半数は癌

癌という言葉に
耳は慣れたけれど
患者さん本人はそんな言葉に慣れるもんじゃない


私が病棟に顔を出すと
よく患者さんは笑ってくれる

ただ
どの患者さんも大抵
なかなか私を離そうとしてくれない
1回行くと
1人平均20分近くいるんじゃなかろか

2内科のとき
私に余裕がなかったのか愛想がなかったのか
1回病室へ行っても
話だけなら30分以上部屋にいることは滅多になかった

1内科に来てからは
余裕があるわけでも格別人が良くなったわけでもないのに
ラウンドを始めると
なぜかほぼ毎日2時間はかかる

中身はほとんど雑談
他愛もない話

担当患者さんの隣の患者さんからすもももらったり
おいしいご飯の冷蔵方法教えてもらったり
京都の大文字焼きの風情を語ってもらったり


自分に何ができる?

話を聞くだけなら
医者じゃなくても
学生でもできる


まだまだ
勉強が足りない

そう思いつつ
こんなものを更新している自分がいる


あー勉強しよ


ていうか、つい昨日weekly summary書いたばかりなのに
さらにBRTO summaryなるものが必要なのかどうか
考えてたらなんとなく面倒くさくなったのです。


う~~ん

最近面倒くさがりが前面にでちゃってるわ~(苦笑)

よく言えば力みすぎず
素が出せるようになったのかもしれないけれど
段々化けの皮が剥げてきちゃってるよ~な…

相方の研修医の勤勉ぶりを見るにつけて
ふと反省してしまう今日この頃です。

仕事で面倒くさがりはまずいよなぁ

このだるさは梅雨のせいなのか癌のせいなのか

消化器を将来選ぶ気はないのだけど
だからといって適当に済ます気もないのだけど
なんだろう
この気だるさは。

それなりに面白いし
興味全くゼロってわけでもないはずなんだが。